同窓会は、学生時代に共に過ごした仲間たちと久しぶりに再会する特別な機会です。そんな場所で「変わってないね!」と言われるのも嬉しいですが、「あの頃より素敵になったね!」という言葉をもらえたら、なおのこと自信が湧いてきますよね。大人になった今だからこそ、自分らしさを大切にしつつ上品で洗練された印象を演出することが大切です。
同窓会コーデのポイントは、トレンドを取り入れながらも、過度に流行に傾きすぎないこと。あくまで主役は自分自身で、服やアクセサリーは“魅力を引き出す”ためのサポート役です。若い頃とは違う大人の余裕を感じさせつつ、学生時代の思い出話にも自然と花が咲くような、品のある装いを目指しましょう。
卒業してから何年か経てば、体型や骨格に変化があるのは当たり前。むしろ、それを嘆くよりも、いまの自分の体をどう美しく見せるかに意識を向けるほうが賢明です。体型が気になると、どうしても隠そう隠そうとするあまり、全体的に野暮ったい印象になってしまうこともあるでしょう。
そこでまず意識したいのが、“シルエットのバランス”。例えば、ウエストマークがしっかり入るワンピースなら、ぽっこりお腹をカバーしつつ女性らしい曲線を強調できますし、背の低い方は膝丈のスカートにヒールを合わせるだけで縦長のラインが生まれ、スタイルアップ効果が期待できます。体のどの部分を強調し、どの部分をゆるやかに包むか。そこにこだわったアイテム選びをすると、自然と“あの頃より素敵”な印象を手に入れられるはずです。
若い頃は、どんな色でも元気にはきこなせたもの。けれど大人になってくると、肌のトーンや髪色が少しずつ変化し、似合う色・似合わない色がはっきりしてきます。そこで鍵になるのが「落ち着き」と「華やかさ」を兼ね備えたカラー選びです。
定番のブラックやネイビーは、大人の上品さを演出してくれる強い味方。そこにパールやゴールドのアクセサリーをプラスするだけで、簡単に華やかさをプラスできます。逆に、ベージュやホワイトなどの明るい色をメインにする場合は、くすみカラーを一部取り入れたり、ダークカラーの小物で引き締めたりすると、グッと洗練された雰囲気になります。
また、ほんのりくすみがかったピンクやブルーなど、“くすみカラー”は多くの大人の肌を自然に美しく魅せてくれる便利色。昔は派手に思えた色合いでも、実際に着てみると今の自分にしっくりハマることがあるので、同窓会の機会に試着してみるのもおすすめです。
同窓会といっても、開催場所や時間帯によって雰囲気が大きく変わります。昼間からカフェやレストランで集まるケースや、夜にホテルの宴会場で豪華に盛り上がるケースなど、シーンによって求められるドレスコードは異なるもの。自分の参加する同窓会のシーンに合わせて、着こなしの方向性を決めていきましょう。
レストランやカフェなどのカジュアルシーン
この場合は、きれいめカジュアルに少しだけドレス感を加えるのがおすすめ。例えば、上質なカットソーにロングスカートを合わせ、華奢なネックレスやパンプスで品良くまとめるスタイル。シャツワンピやニットワンピも、素材やシルエットを選べば品を保ちつつリラックス感を醸し出せます。
ホテルや宴会場でのフォーマルシーン
こちらはドレスやセットアップで“ドレスアップ”を楽しむのが◎。レースやサテンなど、光沢感のある素材や凝ったデザインを選ぶと特別感が高まります。ただし、結婚式のように白ドレスがタブー…というケースも少ないので、パーティードレスらしくとも、やや落ち着いたカラーをベースに華やかなアクセサリーを合わせるのが定番です。
学生時代の同級生と再会する同窓会では、服装はもちろんのこと、小物使いでも大人の余裕をアピールしたいところ。実は、バッグやアクセサリーといった小物こそ、全体の印象を左右する大きなポイントです。
アクセサリー
シンプルなワンピースやセットアップにこそ、存在感のあるアクセサリーが映えます。パールやゴールドを基調とした上品なデザインでまとめると「洗練された大人感」が高まりますし、ビジュー付きのアクセサリーなら華やぎを一気に引き上げてくれるでしょう。大ぶりのピアスやイヤリングをメインにするときは、ネックレスは控えめにするなど、バランス調整も忘れずに。
バッグ
昼間の同窓会なら、レザーバッグや小ぶりのハンドバッグなどがベスト。夜のパーティー感が強い場合は、クラッチバッグで特別感を演出するのもアリです。素材やカラーで変化をつけると、トーンが揃いすぎることを防ぎ、ほどよくメリハリをつけられます。
同窓会では、写真を撮る機会も多いはず。せっかくの機会なら、メイクとヘアスタイルにもこだわって、あの頃よりも大人な魅力を引き出したいところです。ただし気をつけたいのは「盛りすぎない」こと。トレンドを取り入れつつ、あくまで“自分らしさ”を残すのが若見えの秘訣です。
まずメイクは、ベースメイクに時間をかけて“ツヤ感”と“血色感”を丁寧に作りこむのがポイント。若々しさを演出するためには、マット仕上げよりも、ほんのりツヤのある仕上げを意識するほうが効果的です。リップは普段使いよりもワントーン明るめにすると、写真に写ったときの映え度がアップします。
ヘアスタイルは、自分の顔型に合ったシルエットを作るのが大事。ふんわり巻き髪は華やかさが出ますが、カールを細かくしすぎると古い印象になる場合もあるので、ゆるめのウェーブを意識してみてください。ショートヘアやボブの方は、後ろ姿まで美しくなるよう、きちんとスタイリング剤を使って整えると、清潔感と大人っぽさが両立します。
「あの頃より素敵!」と言われるためには、もちろん見た目の工夫も大事ですが、それ以上に大切なのが“自分が輝いている”という実感を持つこと。社会人としていろいろな経験を積んだからこそ得られた自信が、態度や表情に自然と表れてくると、コーデもより一層輝いて見えます。
そのためにも、同窓会当日はストレスを最小限にし、当日を楽しむことを意識して準備を進めましょう。似合わない服を無理して着るのではなく、“今の自分”が心から心地よいと思えるスタイルを選ぶことが重要です。加えて、事前にスキンケアやボディケアをしっかり行い、体調を整えておくことで、同窓会当日を最高のコンディションで迎えられます。
久々の再会は緊張もするものですが、昔話に花を咲かせながら、今の自分を誇りに思えるような服を選び、堂々と臨んでみてください。きっと、同級生たちが驚くほど“あの頃より素敵”なあなたの姿がそこにあるはずです。