パーティーや結婚式の二次会、華やかなイベントなどで、ドレスをより一層豪華に見せたいと思ったときに使える手段が「大ぶりアクセサリー」の投入です。特に、イヤリングやネックレスなど存在感のあるアイテムは、シンプルなドレスでも一気にゴージャスな雰囲気に変えてくれる強力な味方。
そもそもアクセサリーとは、コーディネートにアクセントを与えるだけでなく、身につける人の個性や魅力を引き立てる役割を担います。大ぶりアクセは、その“引き立て方”をグッと強めるパワーアイテム。身につけた瞬間、視線が集中し、いつもの装いがまるで特別仕様に生まれ変わるのです。
ただし、大ぶりアクセを上手に取り入れるには、アイテム選びや全体のバランスに気を配ることが欠かせません。存在感が大きいぶん、コーディネートを一歩間違えると野暮ったく見えてしまったり、主張が強すぎてドレスよりもアクセばかりが目立ってしまうことも。そこで本記事では、ドレスコーデをゴージャスに格上げするための大ぶりアクセの選び方や合わせ方のポイントを詳しく解説していきます。
大きめのアクセサリーを身につけることの最大のメリットは、その「華やぎ効果」にあります。繊細で小ぶりなジュエリーも上品で素敵ですが、ホテルの宴会場やナイトパーティーのようなラグジュアリー空間では、少しインパクトのあるアイテムのほうが映えることも多いもの。とくに照明が落とされたムーディーな空間では、ビジューやメタルパーツが光をキャッチし、きらきらと存在感を放ってくれます。
また、大ぶりアクセは、顔まわりの印象をがらりと変える力を持っています。たとえば、シンプルなワンピースを着ていても、耳元にフリンジ付きの大ぶりイヤリングやストーンが散りばめられたイヤーカフを合わせるだけで、パーティー仕様に一気に格上げ。ネックレスも大きめのペンダントトップや多連のチェーンがあしらわれたデザインであれば、首元が華やぎ、遠目にも存在感をアピールできます。
さらに、大ぶりのリングやバングルも手元をドラマチックに彩ってくれます。お酒を手にしたときやテーブルに手を添えたときなど、ちょっとした仕草で周囲の目を引くことができ、パーティー会場でも自然と注目を集められるでしょう。
大ぶりアクセといっても、その素材やデザインは実に多種多様。シルバーやゴールドなどのメタルをベースにしたもの、ビジューやスワロフスキークリスタル、天然石を使ったもの、レザーやウッドをモチーフにしたものまでさまざまです。
ゴージャス感を狙うなら、まず注目したいのが「メタリック素材」や「ビジュー」を多用したデザイン。ゴールドは華やかさと温かみのある輝きを与えてくれ、肌馴染みの良さも魅力のひとつ。一方、シルバーはクールでスタイリッシュな印象に仕上がるので、クールビューティーを目指す人におすすめです。
カラー選びも重要なファクター。ドレスの色とバッティングしないように、コントラストを意識すると映えやすくなります。例えば、黒やネイビー、深いグリーンなどダークトーンのドレスを着るなら、ゴールドやカラーストーンのアクセサリーがアクセントに。逆に、ホワイトやパステル調のドレスの場合は、シルバーやパールのきらめきが清楚な印象を高めてくれるでしょう。
デザイン面では、幾何学的な形や大きなフラワーモチーフなど、目に留まりやすいモチーフが狙い目。とはいえ、あまりに凝りすぎたデザインはドレスとの調和が崩れる場合もあるため、試着時に全体のバランスをよく確認してみてください。
大ぶりアクセを取り入れる際にもっとも重要なのが、ドレスとの「主従関係」。ドレス自体にレースやスパンコール、フリルなどの装飾がたくさん施されている場合は、アクセサリーをあえて控えめにして、ドレスを主役にするほうが上品に仕上がります。逆に、シンプルなドレスを選んだときは、大ぶりアクセで華やかさをプラスするなど、主役とサブの役割分担をはっきりさせるとコーディネートがまとまりやすくなるのです。
例えば、真っ赤なドレスにゴールドの大ぶりイヤリングを合わせるのであれば、ネックレスはあえて付けず、首元をすっきり見せるという手もあります。そのほうがイヤリングのインパクトが際立ち、全体に抜け感が生まれます。反対に、黒やネイビーのシンプルなドレスには、大ぶりイヤリングと華奢なブレスレットをセットで着けたり、イヤリングとネックレスを同素材で揃えて統一感を出したりするのも素敵。
ドレスとアクセ、どちらをメインにするかをあらかじめ決めておくと、買い足すアクセサリーも自然と絞りやすくなります。もし予算に限りがあるなら、シンプルなドレスに大ぶりアクセをプラスする方法がコスパ面でもおすすめです。新たに豪華なドレスを買わなくても、アクセで雰囲気を大きく変えられますからね。
存在感のあるイヤリングを主役に据えるなら、ヘアスタイルとのバランス調整も重要になります。せっかくイヤリングにこだわっても、髪の毛で隠れてしまってはもったいないですよね。
アップスタイルにする場合は、シニヨンやハーフアップなど、顔まわりをすっきり見せるアレンジが定番。大ぶりのイヤリングがしっかり視線をキャッチし、首元や肩回りも華やかに引き立つため、パーティー会場やホテルなどフォーマル感のある場にはぴったりです。また、ダウンスタイルが好みの方でも、髪の片側だけを耳にかけるなど、イヤリングが見える工夫をすると効果的。
メイクは、イヤリングやネックレスのテイストに合わせて仕上げると統一感が出ます。ビジューやきらめきが強いアイテムを使うなら、アイメイクやリップに少しラメ感を取り入れるのもアリ。ただし、あまりにきらきらさせすぎると派手になりすぎる場合もあるので、“部分使い”の意識を忘れずに。イヤリングを目立たせるなら、チークやリップはほどほどの発色に抑え、目元や耳元にポイントを持ってくると、華やかさと大人の品格を両立できます。
大ぶりアクセは強烈なインパクトを放つだけに、シーンやドレスコードによっては逆に浮いてしまうリスクもあります。結婚式や披露宴などフォーマル度が高い場では、あまりに派手すぎるデザインのアクセサリーは控えたほうが無難なこともあるでしょう。特に花嫁より目立ちすぎるのはタブーとされることが多いので、礼儀として意識しておきたいポイントです。
一方、二次会やパーティーなど、比較的ドレスコードがゆるめな場面では、思い切って大ぶりアクセを楽しむのもおすすめ。もちろん、職場の上司や取引先の方がいるような場では、露出や派手さを抑えたほうが無難ですが、仲間内の集まりであれば、トレンド感たっぷりのフリンジピアスやチェーンネックレスで冒険してみてもいいかもしれません。
また、屋外で行われるイベントやガーデンパーティーなどでは、ヒールの高さや素材選びだけでなく、アクセサリーが動きやすさや快適さの妨げにならないかどうかも確認しておきましょう。特に揺れが大きいイヤリングやブレスレットは、気温や天候、会場の状況によってはストレスの原因になることも。見た目だけでなく、身につける際の利便性や心地よさも重視できるとパーフェクトです。
同じドレスでも、小さなパールネックレスを合わせるか、大ぶりのビジューアクセを合わせるかで、印象は劇的に変わるもの。それこそがアクセサリーコーディネートの醍醐味です。大ぶりアクセの魅力は、手軽に華やかさを上乗せできる点にあるだけでなく、“自分らしさ”を強く打ち出せるところにもあります。
もしクローゼットの奥に、しばらく着ていないシンプルなドレスが眠っているなら、それに大ぶりアクセをプラスして新たなコーディネートを楽しんでみるのはいかがでしょう。新調したかのような新鮮味を味わえるうえ、買い足すのはアクセサリーだけなので、コストパフォーマンスも抜群です。
最後に、最も大切なのは、自分が心から「素敵だな」「これを身につけたいな」と思えるアクセサリーを選ぶこと。気分が上がるアイテムを身にまとうと、姿勢や表情にも自然と自信がにじみ出ます。大ぶりアクセでドレスをゴージャスに格上げし、自分自身もより輝けるパーティーシーンを演出してみてくださいね。